病院に根付く問題

病院に根付く問題

いつになったら解決するか

付けば付くほど出て来る問題

閑話休題というほどのものでもないが、ここまで話してきたことを総括してみると、公立や私立といった枠での問題は勿論のこと、全体的な医療業界としての側面から根強く囁かれている課題などが多く見られる医療業界。ここで取り上げている問題もあくまで一部でしか無い、医師や看護師という人的不足が顕著な数字として現れている一方で、医師と看護師などが負うことになる業務内容における問題点、さらに病院が抱え込むことになる問題も経営に直接関わる問題は1つ2つという話ではない。ここまで話してきた内容は100あったとする問題の内、その1割程度の問題だ。大きさや質という意味では最大級かも知れないが、あれこれと覗きこんでいくと病院における問題や課題、どうしてこんなにまで膨れ上がってしまったのか謎が謎を呼ぶ、そんな錯覚さえ覚えるくらいに医療業界は揺らいでいる。

正直言って、すべての問題について述べていたらキリがないという面もある。今さら何を言っているのかと思う人もいるかもしれない、しかしそう思われても病院側としてはないがしろにすることも出来ず、また問題を解決するための直接的なアクションを動かせるかというものでもない。例え問題を1つ解決したとしても、次に出て来る問題が3つにも4つにも分裂して翻弄してくるとあっては火の車になってしまう。現代日本の医療現場はまさしくそんな感じだ。

だが例え現場が混乱するだけ混乱していても、患者は毎日訪れてくる。断ることも出来ない、個人経営の病院であればなおのこと休みを取る悠長さも得られない。どの業界も似たような問題が言われ続けているが、医療業界の場合は特に拙速しているのかもしれない。何せこの状態が止まること無く、加速し続けた場合に待っている未来は、日本の医療が崩壊するといってもいい最悪の顛末が描かれているからだ。

「いい病院」ってどんな病院?!

医療システムの麻痺

崩壊したらどうなるか、などということはあまり考えたくはない。それによりどんな事態になるか最悪すぎるシナリオが待ち構えているため、ここで論じるのも憚っていいものだ。そうならないように国もそれなりにアクションをしているが、現状ではそれらがうまい具合に機能しているとはお世辞にも言えない。都市部でさえ問題案が続出しているというのに、地方では常にその状態が何十年と継続していると考えると、今まで何をしてきたのかと思うばかりだ。例え優秀な人材が誕生してもそれを活かすことの出来ない労働環境、サポートしたくても出来ない疲弊した現場、それで満足の行く医療従事をしろというのは無茶な話だというのも理解できる。しかしそれを表面に出さず、自分のためといわんばかりに血と汗を流し続けている医療業界の人々には敬意を示さなければならない。

日本は医療先進国として世界最高とまで言われているが、実際には過労を覚悟して毎日死に物狂いで動き続けている医師と看護師たちの支柱あってこそだ。その中には悠々自適とばかりに、あざとく生きている人もいるのだから、医師と言っても必ず勝ち組になれるわけではない事を暗に組織図で証明しているも同然だろう。

果たしてこうした問題が本当の意味で解消される人は来るのか、と考えるのは何よりも優先すべき点だ。人間の文化的な生活は、生活する人が健康体であってこそ成り立つもの、身体に不調を感じたら病院に駆け込めば医療行為が受けられるからこそ、多少なりの無茶なしても問題無いと考えている人もいるはず。だがそれも突如として出来なくなったとしたら、精力的に活動するという選択肢を取ることもためらってしまう人が出てきそうだ。

労働として解消してほしいと願っている人も多いことを考えれば、日本という国もこれまでとは違う医療業界を作っていかなければならないのかもしれない。

医師不足の問題とは・・

問題は違う方向へ

日本の医療行為はいつ、どんな時でも、誰でも受診することが出来るため、世界でもかなり珍しいと考えられている。米国では高額な医療費を支払いたくないからといってサプリメントや健康食品を利用し、ヨーロッパのような高額な税金を支払う代わりに充実した医療を受けられるというシステム、どちらを良しとするかは人それぞれだ。日本もさすがに金銭を使用しないで受診するというのは出来ないため、いくらか金銭は必要になってくるがそれでも隔たりなく診察することが出来る。

しかし、このとき診察をする際にあることをしなければならないという、日本の悪習ともいうべき風習とも、義務などとも言われている事案が1つあった。