病院に根付く問題

病院に根付く問題

公立病院

病院自体に問題も

医師不足という問題を少し取り上げたが、医療業界においては医師問題はただの序の口にしか過ぎない。問題となっている要素はそこかしこに根を張り、解決までには多大な時間を浪費しなければならないという、そんなリスクまで背負っているからだ。こうしてみると、医療というのもやらなければならない、解決が早急に求められている課題が多く見受けられる特徴が散見している。それらを一気に解消する事は出来なくても、少しずつ状況改善に取り組んでいければそれに越したことはない。

ではそれが出来ているかというと、やはりそうでもないようだ。先述までは医師という側面における問題点だけをピックアップして紹介したが、医師が勤めることになる『病院そのもの』にも問題がある。単純に品格が悪い、医師としての教育がなっていないなどという点もあるが、病院という骨組みに直接的な影響をもたらす要因だ。

病院と言ってもつまる所は経営をしなければならない、だが都市部であれば状況はほとんどいいと見ていいだろと安易に考えられるかもしれないが、実際に安定した経営を行えている病院は、全国でも約3割ほどの病院だけというのだ。ここには公立病院と私立病院という違いも存在しているが、経営面で言えば多くの病院が瀕死の状態に陥っているのは前者の公立病院が問題として挙げられている。こうした点も医師たちにすれば安定した生活が出来るという意味で、公立よりも私立の病院へ勤務したいと考える傾向が強く出て来る。病院も不景気に当てられるというのも珍しい話ではなくなり、経営難で病院が潰れる時代にもなったのだから、かつての病院の栄光としては考えられない時代と認識してもいいかもしれない。

そんな病院の実情について、考察してみよう。

「いい病院」ってどんな病院?!

それぞれで問題となっている点

現在公立と私立、それぞれの病院でどんなことが問題となっているのかについて考えてみると、真っ先に公立病院の問題を考察しなければならない。現在、自分たちが通院している病院というものを調べてみると、大半の人が『私立』へ通院していると答える人が圧倒的に多いはずだ。近場に公立病院が存在していればそこへ行く人もいるが、圧倒的に私立病院へ足を運んでいる人が多いはず。何せ東京都内の大学病院ともなれば近隣住民が毎日押しかけ、1日平均しても数千人単位と言われている事を考えれば、現状問題となっているのは公立のほうが一番大きい。

では公立病院の問題として何が問題となっているのかと考察してみると、出て来るのは2つの問題だ。

上記2つの問題こそ現在の公立病院で繰り広げられている。言葉のままと解釈してくれて構わない、それこそこの問題が大きな遺恨となり、公立病院特有の問題として出てしまっている点は見過ごすことが出来ないからだ。

どうして問題となるのか

こうした問題は私立病院ではあまりに見られない、個人ないし家族経営などで行っている場合には自分たちの生活に直接関わってくるからだ。病院と言っても経営者として技量を身に付けなければならないため、一概に開業すれば儲かるなどと考えるのは甘い。病院経営がどんなものなのかを知ることも大事となり、それが出来ない人は病院での雇用という選択肢を取る人もいるはず。

ところが公立の場合、経営しているという意識が私立と比べるまでもなく意識が低いと言われている。公立病院は地方公共団体が出資して運営しているのが通常で、その組織を統括している人間が実質上の病院経営者となる。この時そのトップが病院経営の何たるかをまるで理解していなければ、人任せで問題解決も自分ではなく、部下にやらせているだけの何処吹く風といった面が出てしまったらどうなるかだ。

結果は病院の質を低下させてしまい、運営そのものの問題を改善すること無く放置していると判断されれば、当然患者たちからの信頼は失せてしまう。そのためトップがしっかりと病院経営を知らなければ、現状の公立病院の経営問題を始めとしたものが解決できない、と考えられている。

医師不足の問題とは・・

溝は深まるばかり

地方公共団体の働きかけによって何とか経営を向上させられたとしても、公立病院の数は全国に存在している。それら全てが結局のところ問題を解消できなければ、日本の医療が今後発展すること無く、文明レベルとしても世界から遅れてしまうと見なされかねない。それもかつて公立病院がどのように扱われていたのかという過去の栄光なども関係しているのかもしれない、だが現実を見なければまともな経営を行うことすら出来ないのが公立病院としての事実だ。

私立ばかりが特化してしまうと公立病院の存在意義が失われてしまう。それだけはあってはならないことだ。