病院に根付く問題

病院に根付く問題

最近の病院状況

全国的な医師不足

病院がそこに平然とあることは素晴らしいことだ。先進国として見れば当然と言えるかもしれないが、米国のように医療技術こそ発展しているが、医療費の負担がとてつもなく大きい国もある。それに対してヨーロッパなどの地域においては年齢に関係なく、多額の税金から得られた潤沢な利益によって安定した無償の医療を受けることが出来る反面で、入院などの大病になるととてつもない高額な料金が請求されてしまうケースも有る。こうしてみると米国が、ヨーロッパが、という双方を良しとする意見についても疑問視したくなる。技術的なもので言えば最先端を歩いている分だけあって、現状の日本では法制度等による足枷で処置できない症状や手術などもまだある。例としてあげれば性転換などは現在でも、日本では認められていない。

日本の医療について考えてみると、米国やヨーロッパのような最先端医療技術について秀でており、料金については米国よりも安く、ヨーロッパと比べたら入院以外の診療については高いといった、それぞれの良し悪しが顕著に出て来る。そうした点も加味していくと、日本の医療は本当に良いと一概に言えるわけではないが他の国と比べればまだ全然マシなのかもしれない。

しかしそんな日本の医療業界にとっても問題となるべき点は数多くある。その中でも最たる問題は、何と言っても人材不足だ。人材とはすなわち医者、実際に治療を行う人間の数が明らかに減ってきているということ。ただこの話題にしても人によっては感じ方は異なるはず、それこそ都会と地方という境においては断絶されていると言わんばかりの見えない壁が立ちふさがっている。どの業界でも人手が足りないと言われ続けているが、やはり医師そのものが減ってきているというのは由々しき事態だ。この話では都会の、東京などの関東を始めとした大都市は例外だ。そこにある病院の中には実際に人手不足で喘いでいるところもあるかも知れない。しかし人手不足という問題に大きく当てられているのは地方の医療機関が大部分となるが、中でも北海道の医師不足は全国でも軒並み解消が求められていると言われているほど、かなり危うい状況だという。

北海道の医療業界

北海道の医師不足といったが、何も全道において医師がいなくて困っているということでもない。北海道という場所でもやはり問題は都市と地方の差が大きいという点だ。札幌市などの北海道の中でも大都市に位置する場所では、全国平均よりも値が大きくなっているという面白い現象が発生している。対して地方、特に北海道の中でも最東に位置する根室が一番医師の数が少ないことも明らかとなっている。北海道の中でも特に根室が一番の医師不足と言われているが、他の地方都市も決して安心できる数字ではない。

どの程度北海道の地方都市で医師不足が深刻なのかというと、

ワースト3となる地域を挙げてみたが、この数は人口10万人に対してという基準を元に算出されている。都内と比べてみればその数が圧倒的に不足しているのは言わもずもがな。では逆に北海道の中で一番医師が多くいるところは何処なのかと見ると、実は意外なところが挙がっている。

このようになっている、上川中部とはつまるところ旭川市と言えば想像もつきやすいだろう。ひとつ言えることは、やはり都市部には安定した医師供給が行われている反面で、地方への色々な弊害を考慮して、遠慮したいと考えている人が多いといったところだろう。事実、地方へいけばかなりの激務が待っていることも推察できる、元から医師の仕事がとてつもない過重労働だと言われている中で、医師不足が深刻化している地方へ進んでいくと英断出来る人は少ないのが現実だ。

こうした対応にはやはり国が率先して配属させるべきなのかもしれないが、やはりそうも行かないのが現実なのかもしれない。だがこのまま行くと北海道の医療システムが地方を境に崩壊する恐れもあるため、早急に対策を練る必要性は強いことだけは間違いない。

都市部の飽和、地方の不足

こうした数字を見ると、都市部に住んでいる人たちには縁遠い話かもしれない。医師といえば地元近所、歩いて数分足らずのところにあるという人もいれば、車を使用して数十分の距離にしか無いと、気軽に病院を訪れることが出来ない人もいる。その中でも北海道の場合、土地の広さが国土の20%近い広さを有しているため、広大な土地と壮大な眺望に観光としてくれば圧倒されるばかりだが、地元の人たちにすれば広すぎるからこそ病院の問題をどうにかして解消して欲しいと願っているのは間違いない。

北海道の都市部においてはそれほど問題に上がらないかもしれないが、地方に住んでいる人ほどその問題は現実として、命の危険性まで伴っているからだ。それこそ風邪1つこじらせるだけで医師がおらず、まともに診察を受けられないとなればそれだけで危険がある。それこそ医師不足によって大病を患ってしまった場合には専門機関がある病院へ運搬する際にもかなりの時間を要する。地方にそうした施設がないなどよくある話だ。かかりつけの病院では対応できない病気の場合、専門で治療してもらえる病院へ搬送してもらわなければ、都市部であろうと命の危険だって出て来る。

特に昨今ではすぐに入院・治療を行えないほど病院への搬送受入が難しいと言われているせいもあって、たらい回しにされた挙句に助かる命が失われたという事件もあった。医師不足を始めとした日本全体を取り巻く医療に関する問題、施術についてもそうだが、施設や人材といった面でも大きな問題を孕んでいる、これが今の日本の医療業界を取り巻く現実となっている。こうした背景も問題になっているが、その他にも病院という尺度で見れば様々な課題や問題が過去通例と言わんばかりで囁かれている問題が山ほど存在している。そうした問題も含めて、まずは現場の医師を始めとした医療業界に関する問題から考察していこう。